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NSR250Rのエンジンチューニング その4 パワーチェック第二弾と結論

さて、第二回パワーチェックの前にエンジンの詳細について。
まずベースエンジン(MC21)で腰下はまったくのノーマルでO/Hもしていません。
ピストンも全然使えたので未交換。リングだけ新品交換しています。
パワーアップ効果があるパーツはDFRのチャンバーだけでこれも元々付いていた物でどちらかというとトルク型だそうです(by2りんかんのNSR&パワーチェックの担当者様)。
一応比較として、ほぼ同条件のMC21のパワーは56.4PS/11418rpmとのことでした。

さて、ここからボルテックスジェネレーターを利用したキャブ加工とシリンダー加工を施したのが今回のエンジン本体になります。

今回、再セッティングに際し、意味が無さそうな(キャブ加工した場合)インテークチャンバーは外しています。
そしてエンジンの素性をよく知るために直キャブでセッティングをし、計測してもらいます。

それでは第二回パワーチェックです。
今回ももちろん2りんかん和光店にお世話になりました。
車で1時間いそいそと出かけます。
今日は年末の土曜日、イベント・セールもやっておりお客様たくさんです。
(こんな時に伺うのは少し気が引けますが・・・・)

今回もいろいろとお願いして計測開始。

IMG_4518.JPG
手際よくセットされていきます。

グラフ1 
1/4スロットル、1/2スロットル、100%スロットルの各固定でのラインです。
IMG_4522.JPG

まずはMAXパワーですが今度はしっかり全開時で58.5ps/10449rpm。
まぁまぁの感じですが、やはりまだ少し濃いようです。
1/2スロットルでは11000rpmでMAXパワーが出ているので、あと500rpmは上げられそうです。
現在の仕様では60PS程度が最終的なMAXパワーと推測されます。
(60PSも出ていると思うか60PSしか出ていないと思うかは人それぞれですが・・・)
この辺は2りんかん担当者曰く”チャンバーの特性通りできれいな曲線”とのこと。
因みに7000rpm付近のブレは直キャブなので全開固定するとこうなるそうです。
この辺はボルテックスジェネレーターの効果はほとんど無さそうですがネガに働いていることもないのでほぼ狙い通りと言えます。
単純にパワーを上げるならチャンバーは変えるしか無さそうです。


次に1/4固定ですが、これはやはり異常な状況でこれで10,000rpmまで回る事はまずありえない。
ふつう6速の1/4では途中で加速が鈍いかしないか・・・とても使えない。
これは6速で計測しているので、単純に言えば1速から6速まで1/4スロットルで10,000rpmまで回してかなり速く走る事が出来るということです。
通常走行では1/4で事足りるので超燃費走行が可能となります。
実際一般道でも6速30km/hで走り続けられ少し開ければそのまま加速して10,000rpmまで、かなりフレキシブルな使い方ができます。
念のためですが、これは直キャブでインテークチャンバーが付いていない状態のグラフです。
パワーも41psとノーマルと同程度は出ています。
この辺はボルテックスジェネレーターの効果、特徴がよく出ています。

次にトルクですがMAXトルクは4㎏とこんなものでしょう。

それよりもグラフ2の低回転時のトルクです。
IMG_4523.JPG

始まりが3000rpm付近からのデータですが1/4でも1/2でも1.5㎏程度は出続けています。
念を押しますがこれは直キャブでインテークチャンバーが付いていない状態のグラフです。
通常走行の常用域では直キャブとは思えないほどの乗り易さです。

空燃比ですが直キャブとしてはありえないくらい小さいMJを付けています。
通常170番台と言われていますが・・・比べると信じられないくらいの小ささです。
これは全開にして走っていてもノーマルより燃費がいいということです。

さらにアイドリングの調整では全閉に近いところまで閉めていますが、それでも安定してアイドリングし続けます。これも信号待ちなどで停止中のガソリン消費が激減します。
しかもカブリは皆無です。アイドリング時の燃焼状況は劇的に改善されています。
オイルは小開度に合わせてかなり多くでるように調整しているにも係らずです。
分離式給油でもセッティングに与える影響は皆無といえます。

これらは高効率化にある程度成功している証なのではと思います。
特性は今までのキャブ加工のみの場合とほぼ酷似しています。
シリンダー加工をプラスした場合の変化はMJを絞れる事です。
パワーには結び付きませんでしたが燃焼効率・燃費の改善には寄与しています。
今後はさらなるパワーアップ方法も考えていきたいと思います。

コンセプトの乗り易さ(トルクフル)、低燃費化、カブらない、ハイパワー。
すべてを高次元でまとめる・・・常識はずれの特性。

”非常識から革新は生まれる”です。

基礎データは取れたのでこれからさらに研究,熟成を目指します。

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