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NSR250Rのエンジンチューニング その2パワーチェックとミステリー

今回は今までのキャブ加工のみの場合と随分違うエンジン特性に疑問がたくさんありパワーチェックをすることにしました。
走行テストでは3速までしか使えなかった事となぜかスロットルのワイドオープンすると失速気味になり1/4程度が一番スムーズに回る現象が起きていたのです。
それでパワーが出ていればいいのですがやはりパンチがない印象・・・燃費はめちゃくちゃ良さそうですが・・・

データ不足なのは明白なので和光の2りんかんさんに電話で予約をいれて早速チェックして頂きました。
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担当の方はNSRを知り尽くしている様子。パワーチェックもNSRが一番多いとのこと。
沢山のデータをお持ちのようです。
一応スロットルの件を伝えて色々と試してみていただけることに。
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普段見ない光景が新鮮です。
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早速チェックして頂いて・・・
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結果はやはりと言うべきものでした。
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しかし、いろいろとテストして頂いたのでいくつかの発見がありました。
まず、MAXはやはり1/4スロットル時で、49PS
たったの49PSですがこれはある意味面白いデータで、1/4しか開けてない(吸気制限をしている)状態で10000rpm以上回ってここまでパワーが出るのは通常ありえないことです。担当の方も初めてらしいです。

そして1/2、フルスロットル時9500rpm付近での急激な失速。

この不可解なエンジン特性のなぞを解くカギがこの2点にあるのでした。
そこから3つの仮説ができます。

仮説1
1/4スロットルでスムーズに回るということは少ない空気とガソリンで空燃比が成立しているということなので、フルスロットル時でもこの比率に近づければ失速せずにパワーがでるのではないか?ということです。
だとすればセッティング関係の変更で解決する可能性があります。


仮説2
こちらの場合は深刻で、今回のシリンダー加工は乱流を積極的に活用することで効率を上げようとしています。これは流速に関係があり、ある速度(たぶん500km/hくらいかな?)までは抵抗が少なく流入効率を上げられますが、超高速になると逆に抵抗になってしまいます。この場合、9500rpmでの流速が転換点だとすればそれ以上では吸気効率が悪化します。1/4スロットルでは空気流入量を制限することで乱流を抑えスムーズに回ることができているといことが考えられます。
だとすれば再度施工方法を考えないとなりません。
ただ、2ストでそこまで流速が速くなるのか疑問ではあります。4ストでは音速を超えると聞きますが・・・
使用面積(口径)の小さいキャブの方が流速は速くなると思うのですが、キャブ加工のみの場合では効率悪化は起きていないと思うのでシリンダー側がそこまで流速が上がるととは考えにくい。

仮説3
吸入効率が上がりすぎて圧縮が上がり異常燃焼がおきている。
実際4ストのマニホールドにディンプルをすると異常に圧縮が上がることがあります。
低回転~中回転では異常なほどスロットルレスポンスが良くトルクフルになる反面高回転は回りません。なんか似ている様な気もしますが・・・

2ストなのであえてこれには目をつむり、
取り敢えずできるのはセッティング関係なのでまずはこちらを攻めたいと思います。
ミステリーの謎解きはまだまだ続きます。

成功すれば画期的?なエンジンが出来るはずです。がんばろう!




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